鬼哭街 | |||
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【名前】 | 根雨 | ||
【HP等のURL】 | |||
【オススメするソフト名】 | 鬼哭街 | ||
【オススメしたい人】※ | 漢心を見てみたい人へ | ||
【[制作会社】 | ニトロプラス | ||
【会社・作品の公式HPのURL】 | http://www.nitroplus.co.jp | ||
【オススメする理由】 | |||
それでは、私のお気に入りソフト『鬼哭街』の紹介をさせていただきます。 <粗筋> 舞台は近未来の上海。 21世紀初頭に実用化されたサイバネティクス技術によって肉体を機械化し、超人的な身体機能を身につけた凶悪無双なサイボーグたちが闊歩するこの犯罪都市に一人の男が舞い戻った。 彼の名は孔濤羅(コン・タオロー)。上海を牛耳る犯罪結社・青雲幇の凶手(暗殺者)であり、生身のままにサイボーグと渡り合う“電磁発勁”の使い手であるが、仲間の裏切りによって外地で死線をさ迷っていたのである。 1年振りに戻った濤羅を待ち受けていたのは、彼を陥れた仲間たちによって最愛の妹が辱められ殺されたと言う驚愕の事実。 怒りに身も心も焼き尽くされた濤羅は青雲幇の権力を掌握し栄華を極めた裏切り者たちへの復讐のため、そしてもう一つ、「ある目的」のために剣を取る・・・・・ まず言っておくべきは、これはゲームでは無い、と言うことです。『ファントム オブ インフェルノ』、『吸血殲鬼ヴェドゴニア』で好評を博したニトロプラスが、この手のAVG・ノベルゲームが持っている唯一のゲーム性、“選択肢によるストーリーの分岐”という要素すら排して作り上げた純粋なストーリーノベルです。 選択肢次第で複数の物語を楽しめる=“一本で(大抵はヒロインの数)度おいしい!”という利点を敢えて無視して一本道のストーリーで勝負する以上、シナリオの重要性は否応無しに高まるわけですが、そこは私が密かに神よと崇める虚淵玄氏、やってくれます! 魅せてくれます!! 冒頭の迫力の戦闘シーンでガッチリハートを端掴み、そのままグイグイ読み手を引っ張り込んでゆくストーリー展開はもう圧巻。 さらに中央東口氏の原画によるハイクオリティのCGによって世界観やキャラクターが鮮明に浮き彫りにされ、それに場面場面で用いられる音楽、端々に差し込まれた巧みな演出が加えられて、近未来SFの空気と中国拳法を初めとした伝統的な雰囲気が交じり合った独特の空間の中、もはや単なる小説を<読む>のではなく、実際に動いている映像を<見ている>ような錯覚すら覚えます。 “女の子を攻略する”的なギャルゲーの主流とは大分外れてますが、たまにはこういう殺伐として物悲しい、漢心(おことごころ)に響いてくるストーリーに触れてみるのは如何でしょうか? 魔都・上海の夜闇を一匹の修羅が駆ける。孤独な復讐劇の先にはどんな結末が待ってるのか? 是非、皆さんのその眼で確かめて見てください。 |